デジタル一眼レフカメラについて

 ソニーデジタル一眼レフカメラに参入した。なんとも不思議な感覚である。
 私の場合は、学生時代には特にカメラに興味はなかった。高校時代にカメラ好きの友人に影響され欲しいと思ったことがあったが、数万円、下手をすれば10万円を越えるものなど、高校生の自分に買える筈はないと思い諦めた(私の通っていた高校はアルバイトは禁止されており、アルバイトするなら、塾へ行けというところだった)。ニコン、キャノン、ミノルタあたりは、高嶺の花として、私の遥か先に存在していた。そして、ソニーといえば、中学時代には、ラジカセ(これは、NHK第二放送の「基礎英語」を録音するために買ってもらった)や自宅のTVなど、結構身近な存在であった。
 さて、大学を出て働き始めると、物欲人生が始まる。まず、一眼レフカメラを買った。今までのクラシックなデザインとは一線を画す画期的なデザインのT90に一目ぼれ。レンズ、ストロボなど、総額50万円くらいを貯めこんだ貯金をはたいて買った。しばらくは、そのT90でいろいろな写真を撮った。また、いわゆるステレオセット(死語ですね。完全に)も購入した。これには、小型自動車が一台買える位の金を使った。その中に、ソニーカセットデッキがあった。この時点では、一眼レフカメラのキャノンと、音響メーカーのソニーというイメージだった。
 さて、ソニーが家庭用VTRのβを発売し、私もVHSではなくβデッキを購入した。そして、VHSに駆逐され、8mmで、どうにか盛り返した頃に、8mmビデオカムコーダを購入。おそらくこの時に、キャノンも8mmビデオカメラを発売し始めたのではないか?一眼レフのキャノンというイメージと、出てきた製品をみると、どうしても、買おうという気になれない。ビデオカメラのキャノンは、私の中では、「どうもねぇ・・」扱いであった。この流れは、残念ながら、今でもそう変わっていないと思う。キャノンのビデオカメラは、買う気が起きない。性能は、ソニーとそう変わらないのかもしれないが、イメージが悪い。
 一眼レフのキャノンのイメージは悪いどころか、自分的には、一眼レフはキャノンできまり!見たいな感じである。が、ビデオカメラでは、どうもねぇ・・という扱いである。
 さて、ここに来て、ソニーデジタル一眼レフに参入である。
 写真で見るソニー一号機は、コニカミノルタのαsweetに似ていなくもないが、カッコ悪いことはない。結構いいイメージである。(もちろん、この製品を買う気は全然ないが)。
 キャノンのビデオカメラのイメージに比べると、かなりよいイメージである。 
 じつは、デジタル一眼レフの価格は全体的に高止まりしているので、有力企業が参入して、ドンと、価格を下げて欲しいと思う。そういった意味では、ソニーや、松下の参入は歓迎している。
 しかし、レクサスがメルセデスになれないように、ソニーがキャノンやニコンにはなれない。ソニーはどの様な道を歩むのか?まずは、低価格化路線だろう!一号機は10万円だが、二号機は5万円を切ってもらいたい。