LDプレーヤー

SONYのMDP-111というLDプレーヤーを持っている。中古で入手し、その時は、それなりに動いていたのだが、前回(2年くらい前?)にLDを見ようとしたら、CDもLDも認識しなくなり(実はそれすらハッキリと覚えておらず、とにかく、致命的な問題により動かなくなったと言う記憶だけがある)、それっきりになっていた物である。

 今回、HP(ヘッドホン)を新調したのに合わせAV機器の整理していたら、AVラック(WHD1800x1800x600)の片隅に死蔵してあったこのMDP-111を見て、何気なく電源を入れてみた。普通に電源が入って前面のパネルの表示も問題なさそうだ。傍らにあった、CDを入れてみる。

 LDプレーヤー特有のバカでかいトレイは普通にオープン出来、普通にクローズ出来た。しかし、ディスクの認識はやはりしなかった。やっぱりダメなんだ。と思ったのだが、ふと、購入依頼ピックアップのクリーニングをしていないことを思い出す。一応、掃除してみるか。
 
 天井板を外し、回転中心軸付近にある板を外すと、ピックアップがむき出しになる。信号読み出し用のピックアップともう一つ、球形のレンズのみが目立つピックアップ?もどきがあるのだが、それがどう見ても茶色に汚れている。とりあえず、綿棒に無水アルコールをつけて拭くと茶色に綿棒が汚れると同時に球形のレンズは通常の輝きを取り戻していく。
 
 なるほど、この汚れが諸悪の根源だったんだ・・・。早く気付けば良かった・・・。そして、これは、治ったに違いないと確信を持った。
 
 さて、天板は開けたまま、LDディスクを入れて再生を試みる。出ました。映像が出てきました。やった!しかも、ヘッドホン端子からしか音が出なかった(入手当時)はずが、背面のRCA端子のLからも音声が出ている。が、R-CHからは出ておらず、結局、ヘッドホン端子経由でアンプに接続する。
 これで一応、絵と音がでて何年かぶりにLDを視聴することが出来た。

 あれ?異変にはすぐに気付いた。CASIOPEA(日本のフュージョングループ)のライブでJAVEというLDを見ていたのだが、神保章(ドラマー)がスネアを叩く前にスネアの音がするのである。
その差、コンマ数秒。つまり音の方が若干早いのである。でも、これって、中古もしくは、経年変化による不具合なのだろうか?なんか最初からのバグっぽい雰囲気もある。まあ、今となっては、確認する術はないのだが・・・。
 とにかく、気持ち悪いので、RCA端子から音の復旧を試みる。しかし、なかなか原因が分からず、作業は難航しそうな様そうである。
 と、MDP-111には光出力端子が付いていることに気付く。お、これが生きていれば、同じくまだかろうじて生きているアンプ(KENWOODのD-3300A、1986年発売)の光入力端子に接続できる。うまくいけば、完璧!とか思ったが、実は、2か月ほど前にゲットしたソニーの液晶TVの光出力を入力したときは、結局同期?がとれず、音が出ませんでした。

 さて、光ケーブルを探すのに30分ほどかかってしまい、やっと接続実験をする。接続後すぐにロックする(LOCKというアンプ側のインジケータが点灯)。あれ?あっけなくつながったみたい。で、ボリュームを上げると、うおー、ちゃんと音が鳴っています。音質は、うーん、ちょっとハイ上がりで軽い高域という、D-3300Aの特徴そのままの音です。映像とのズレもなさそうです。
 これで、やっと、LDの映像と音をまともに楽しめる様になりました。両面LD(CASIOPEA JAVE)の片面を見終わり、ひっくり返して、続きを見ようとしたところ、あれ???LDを認識しません。しかも、LDを入れると、散々迷ったあげく、トレイが自動的に排出されてしまいます。で、これをまたクローズすると、散々迷ったあげく、トレイが・・・というループに入ってしまいました。
 どうも、ディスクの種別判定が出来ず、結果、排出されるらしいです。ピックアップクリーニング前とは、また違った動作です。
 ディスクの種別が出来ると、再生は可能と思われますが、現状、為す術がありません。で、結局、時間をかけて再生を試みましたが、成果は無かったということで終わってしまいました。残念。
追記:4時間ほど経ってからもう一度確認したところ、普通にLDが認識されました。しかし、片面見て、裏返すと、また、同じような状態に陥ります。
原因は不明です。