Amazonのタイムセール
Olightのタイムセールが土曜日にあった。朝9時頃のメールで、タームセー
ルのリミットは午前中。このメールを夜初めて確認した。せっかく入手意
欲があるメーカーなのに、これでは何にもならないどころか、悔しさとい
うかもどかしさばかりが募って、精神衛生上最悪である。
そもそも土曜日は仕事休みなので、メールは見ない。私的なメールは
LINEだし。で、平日のタイムセールは、なにやら聞いたことの無い様な
「とんでもメーカー(BYBなんとかっていう)」の。こんなの誰が買うか。
「そこそこメーカー」のタイムセールを平日に是非やって欲しい。
「そこそこメーカー」というのは、
Thrunite
NITECORE
OLIGHT
FENIX
あたりかな。(もちろん、一流メーカーも世には存在するが、価格がバカ高く、小生の手にあまるので、あえて、無視させて頂いてます)。
以前、安くてスペックだけは異様に高いというメーカーの製品を買った
ことがある。Pellorという名前だ。
当時は、フラッシュライトの事はほとんど知らなかったため、外れを引
いても惜しくないと言うことで、安くて評判も悪くないということで、こ
のメーカー品を入手した。たしかに、普通に点灯して、決して不良品とか
ではなかったことを明記しておく。
しかし、フラッシュライトの事がだんだんと分かってくるとこのPellor
なるメーカーの素性と、その製品の程度が分かってきた。
そしてこのメーカーと同程度のレベルがそれこそウヨウヨいることも分
かってきた。これらを「とんでもメーカー」と名付けた。
「とんでもメーカー」のほぼ共通する特徴。
■材質が安っぽい。
フラッシュライト本体を構成している金属があきらかに違う(安っぽい)。
「そこそこメーカー」品は、素材に細かな粒状感があって、鈍く光ってい
るが、「とんでもメーカー」品は、ツルッとして、テカテカ光っている。
また、塗装もすぐに剥がれる。手触りも明らかに違う。
金属の材質については詳しくないため、もしかすると「とんでもメーカー」
品の方がすぐれた素材を使っている可能性はあるが、見た目は間違い無く
安っぽい。
また、デザインが直線的で、おおざっぱ。
■配光モードが少なめ。
最近のLEDフラッシュライトは1000lm以上なんてざらである。実際にフラッシュライトを使ってみると分かると思うが、いつもMaxパワーで使う事ってそう多くはない。
なので、例えば、Max1000lmに対して、Low 100lm、Mid 300lm、Hi 600lm、Turbo 1000lmという4モードを設ける。こうすることで、用途範囲が大きく広がるのである。
しかし、「とんでもメーカー」ではせいぜい2モードぐらいしかなく、とにかく使いにくい。
■セイフティ機能がない。
LEDは電圧を加えれば明るく発光するが同時に、非常に高熱にもなる。そ
のまま使用を続ければ、素子の短命化を招くし、発火ややけどにもつなが
る。放熱フィンをどの様に配置するかとか、それでもダメな場合は、継続
点灯時間や温度をモニターし、自動的に出力を低下させるセイフティー機
能や、不用意なONを防ぐ為に点灯スイッチにロック機能を設ける。ところ
が、「とんでもメーカー」品にはこの様なセイフティ機能がない。
高出力のLEDフラッシュライトの発熱は、本当にバカにならない。なのでセイフティー機能がないということは、事故につながる可能性も大きく、相当に恐ろしい事である。
また、これは「そこそこメーカー」でもそうなのだが、デザインを優先させるため放熱を十分に考慮した設計をせず、結果、例えばMaxで使っているとLEDの熱が上手く放熱出来ず、全体的に、熱くなって持てなくなるなどの弊害がある。
「とんでもメーカー」はこの傾向が強い。
■カタログスペック至上主義=LEDの球数が異様に多い
LEDの性能値をそのままフラッシュライトの光束値としている。従って、
LEDの数が多いほど、光束値(ルーメン値)が大きくなるため、LED数を無
駄に増やす傾向がある。
LED1つのMAX光束値を1000lmとすると、これを9個搭載して、このフラッ
シュライトは9000lmだ!と宣っている(じつは「そこそこメーカー」もこ
の手を使っているのだが、「とんでもメーカー」は度がすぎる)。
LED数を増やす大きな目的の1つは、1個当りのLEDへの電圧を下げ、発熱
を押さえ、寿命を延ばすためだ。そのために低下する光量を数で補う。
しかし、LEDの数が多くなると、リフレクターの口径が小さく、浅くなる
ため、調光精度が低下し、複数LEDのフラッシュライトは、Flood型になる
傾向がある。そして、「とんでもメーカー」はリフレクタ技術が未熟なた
め、調光してFloodになるのではなく、LEDむき出し発光の結果のFloodなの
で、配光が汚い。配光が汚いというのは、ダークポイントがいくつも発生
し、均一で無いことが大きなポイントだ。
とにかく、なんとかFIREとかなんとかNITEが支那で乱立している。これ
は凄いとは思う。その中で生き残っていくメーカーが必ずある。「そこそ
こメーカー」だって明日はどうなるか分からない状態である。「とんでも
メーカー」がもしかしたら「そこそこメーカー」になり、一流メーカーに
なるかもしれない。
その可能性は間違い無くある。
しかし、今現在、「とんでもメーカー」の製品は、粗悪品である事は
間違い無く、そんな製品を入手してしまうと、後々ひどい事になる。
要注意である。
ちなみに「そこそこメーカー」は私が幾つか製品を入手してつかって
みての判断なので、そうはずれはないと思う。