フラッシュライト Manker U21

 Mankerというメーカーを最近知った。ウエブサイトを見てみるとモロ支那メーカーであることが分かる。支那にはフラッシュメーカーが圧倒的に
多い。

 さて、そのMankerが販売しているフラッシュライトの1つがU21である。
一言で言うと、コンパクトThrow系フラッシュライトである。1*26650か18650のIMR版で距離700mを飛ばす。比較的大きなリフレクタを径の違う円
柱の構成でカバーし、リフレクタのラッパ構造があまり目立たなくしている。リフレクターのラッパ構造の外観を強調するデザインははっきり言っ
て古くさく感じるが、U21はそこを非常に上手く回避している。仕上がりもよく、安物に多いテカテカのアルミ合金ではなく、鈍く光る処理を施した
アルミ合金をボディに使っている。安かろう悪かろうの支那メーカーとは一線を画する。

 機能面では、サイドボタン一つで多彩なモードを楽しむことが出来る。一見ややこしく感じられるが、慣れてしまえば大丈夫だ。基本
は、single-clickで電源ONである。そこから、single-clickか、double-clickかでまずモードが切り替わる。前者はLow、Mid、High、Turbo
とsingle-clickで切り替わり、後者は多彩なストロボモードがsingle-clickで切り替わる。

 配光は細いスポットが真ん中にすっと伸びて、700m先に光を運ぶ。その周りにやや暗いスピルが取り囲む。典型的なThrow系の配光である。当然、
近距離は狭範囲の配光となる。ちょっとした散歩に使おうと思うライトではない。

 700mの能力は素人では確認のしようがないが、200m先の構造物を照らした場合、照射距離650mのFENIX TK75よりは、照らされている部分は間違い
無く明るい。
 しかし、OLIGHTのM3XS-UT(照射距離1000m)よりは若干暗い。順当な結果だ。

 ただし、あくまでも一点にスポットが集中しているので、照射範囲は狭いことには要注意だ。

 先のFenix TK75は、照射範囲が広くて、200m先が多少U21よりも暗くても広範囲に照らされ非常に見やすい。しかしU21は細いスポット照射に特化し
たライトである。スポットで照らされたその部分のみ照らす。まあ、そうでなければ、TK75の4000lmに対してU21の1400lmがかなうはずがない。

【まとめ】
 飛び系のコンパクトライトを望むならManker U21はおすすめである。この様なセグメントの製品は他にはないため、事実上、選択肢はU21のみであ
る。しかも安価なため、財布にも優しい。
 仕上げも丁寧で品質も高い。見た目のデザインもお洒落だ。
 他のManker製品も色々と見てみたくなる。