AIスピーカーそれぞれ SONY LF-S50、Googlehome mini、Amazon echo、JBL LINK 20

 2017年末の新しきモノとしてAIスピーカーがあると思います。AmazonGoogle、そしてLINEがそれぞれAIスピーカーを日本市場に投入しました。アメリカに遅れること3年。AmazonGoogle、LINEいずれも海外企業です。日本企業独自のAIスピーカーはありません。SONYONKYOAmazonGoogleAIスピーカーのプラッ
トホームを使った製品を出しているにすぎません。
 その中で実際に使ってみたのは以下の製品です。
Amazon echo
Google home mini
SONY LF-S50(Google assistant)
JBL LINK 20(Google assistant)

 当初AIスピーカーには興味はなかったのですが、たまたまAmazon echoの招待メールが来てしまったので、購入してしまいました。翌日Amazon echoが届き、声で操作する楽しさを覚えてしまいました。もちろん、万能ではなく、かなりの制約があります。したがって一般受けはまだまだで、自分をはじめとする物好き
がいろいろな制約があることを好意的に理解して使うというレベルだと思います。
 というのも、実際に使ってみると、せいぜい音楽を再生させるのがやっとかなという感じなのです。天気や時刻、Googleの場合、交通情報も聞けますが、そこまでです。それ以上のことをさせようとすると、手間ばかりかかってしまいます。だったら、直接自分がやったほうが早いとなってしまいます。

 ということで、AIスピーカーの主要な用途は音楽再生ということで話を進めます。
 で、音楽を再生するスピーカーとして見た場合を簡単にレポートします。

Amazon echo:価格の割には音が良いというのが第一印象です。同じセグメントの製品としてGoogle Homeがありますが、インターネットの書き込みの多くがAmazon echoの方が音が良いとしています。なるほど、1万円程度のBluetoothスピーカーとしてみた場合でも、かなりコスパが高いと思われます。
 低音はブーストされていて豊かに鳴っています。この価格帯のスピーカーだと、低音ブーストはすごいが、中高域が籠ってしまうスピーカーが非常に多いのですが、Amazon echoは、そんなことありません。特にボーカル域に関しては、非常にクリアに鳴っています。
 ただし、SONY LF-S50やJBL LINK 20と比較して聴くと、さすがに全体的に音の抜けが良くありません。ただし、あくまで比較した場合であり、単体ではよほど耳が肥えた人でなければ、わからないでしょう。

SONY LF-S50:ともすれば下品な音になりがちな電子的な低域ブーストをこのスピーカーはほとんど行っていないように聞こえます。では低域がまったく抜けているのかというと、それは違います。やや控えめですが、きちんと低域は鳴っています。これを自然な音と感じるか、迫力が無いと思うかは聞き手次第です。
 そして特筆すべきはボーカルが非常に鮮明に聞こえることです。低域ブースト故、ボーカル域が籠ってしまう多くのBluetoothスピーカーとは明らかに音の質が違います。タイトな低域とクリアで抜けの良いボーカルがこのスピーカーの特徴です。

JBL LINK 20:低音がブーストされており、低中域にかけて分厚く、元気の良い音です。この中では一番鳴りっぷりがよく目(耳?)立つ音を出すスピーカーです。
ただし、その分、ボーカルが若干籠って聞こえる。Google assistantoの声の通りより、低音のたっぷりした音楽を優先させたBluetoothスピーカーを多く出しているJBLらしい音です。過去にJBL CHARG3というBluetoothスピーカーを持っていたことがありますが、それに近い音ではないでしょうか?Google assistant
対応の有無はありますが、価格帯も似ています。

Google Home mini:自分の場合、このスピーカーを、ベッドサイドに置いてます。
ベッドの中から、囁くようにこのスピーカーに話しかけるのですが、耳に近い位置にあるので、音量は10段階中の2で使うことがほとんどです。このような使い方の場合、今のところ音質に不満はありません。音楽を聴くこともありますが、耳元で聴くのであれば、可もなく不可もなくです。声の音域がちゃんと出ている
ので聞こえにくいことはありません。低域に関しては、サイズなりです。

まとめ:SONYJBLを鳴らすと、JBLの方が非常に元気よく聞こえます。そのような音楽の場合は、あえてSONYを選ぶ必要は無いと思います。SONYはパワー負けしています。しかし、ボーカル曲になると、印象は逆転します。低音だけが響き、籠ったボーカルのJBLに比べ、SONYは生々しいボーカルを聞かせてくれます。一
度ボーカルに耳がスイッチしてしまうと、低域の楽器も不足なく聞こえてしまうのが不思議です。いわゆるHiFiな音がSONYですが、楽しく聞かせてくれるのがJBLです。Amazon echoは、コストパフォーマンスは優れていますが、さすがに、2倍程度の価格差のある両者と比べるには力不足です。ただし、AIスピーカー
オペレート音声は、JBLよりもAmazon echoの方が聴きやすいと思います。
 音楽をガンガン聞きたいのであればJBLですが、音量を6くらい(10段階)にしてしまうと、AIスピーカーがこちらの声を認識しなくなります。音楽に負けないくらい、声を張り上げると、認識することもありますが、これは本末転倒です。
 そんな時に、スピーカー上部に音量ボタンのあるJBLAmazon echoは普通に便利です。すぐに音量調整が可能です。
 が、SONYのLF-S50は、ジェスチャーで音量を下げるのですが、これがなかなかうまくいきません。コツがあるのかもしれませんが、数回試して嫌になってしまいました。
 セットアップに使用したスマフォがリモコンになるのかと思えば、どうもそうではないみたいです。
 そうそう、この中で唯一JBLはバッテリー内臓なので、持ち運び運用時便利です。
 近い将来のAIスピーカーは、バッテリー内臓、スマフォをリモコンにして操作が可能、2台でステレオ再生が可能。Amazon echoGoogle Home、どちらも一台で使用可能。
 そして、各電化製品にAmazon echoとかGoogle homeが内臓されるんじゃないでしょうか。