次元遷移

 死んだら人間はどうなるか?これについては、現代科学よりは、宗教が回答を
与えてくれているのが現実である。
 即ち、肉体は朽ちて滅びるが、そこに宿っていた精神は本来の場所に帰るので
ある。この世に対してあの世と言われる場所である。天国や地獄もあの世にある。
あの世は善悪に対する評価がこの世に較べてはっきりしており、善人は天国に、
悪人は地獄に行くのである。人間は全て死んであの世に行くのであるが、この世
に執着や未練がある人はあの世に帰れずにこの世に残ってしまうことがある。も
ちろん肉体は無いのだが、かといって存在しないわけではなく、何かのタイミン
グでこの世の人間に目撃されたり、この世に何らかの作用を及ぼしたりする。つ
まりこれが幽霊である。さて天国に還った人達はどうなるのか?この世と違って
天国は自由な世界ではあるが、その心の発展度に応じてそれぞれ還る場所が違う
のである。言ってみれば似たもの同士がいる世界に還るのである。しかし、そこ
に長くいると、精神の進化が停滞したり、速度が遅くなったりする。退化した場
合は、下の世界に堕ちるだけである(その最終段階の場所が地獄である)。その
ため、必要に応じてまたこの世に生まれてくるのである。そこではあの世の記憶
を全て失い、ゼロから始まるのである。そして与えられた課題に取り組むのであ
る。課題に対する成果は、死んだ直後に判定される。それによって、あの世での
行き先が決まるのである。
 さて、この世において、他の恒星系から、知的生命体が地球を訪れているので
は無いかと度々言われている。これは、上記の幽霊の話と同様、決して作り話で
は無いのである。彼らは、光の速度でも数年以上離れた場所からどうやって地球
にくるのか?実は、あの世を通ってくるのである。あの世はこの世と違い時間の
流れ方が違う。一説によれば、全ての時間軸が同時に存在しているとも言われて
いる。現在即ち過去であり未来なのである。
 異星人たちはこの世からあの世に生きたまま入り、異動し、目的地に着いたら、
あの世からこの世に戻ってくるのである。どんなに移動しても、時間は進まない
ため、長い距離の移動が可能である。そして、この世からあの世に移行すること
を次元の遷移という。現代の地球であれば、死んで身体を放棄した時にこの次元
の遷移が行われるのだが、これを科学的にすることが出来るのが異星人だ。もち
ろん、これだけでは星間移動は出来ない。次元遷移を行い、あの世での移動方法、
そして、あの世からこの世への次元遷移も行う必要がある。移動時のエネルギー
には何を使うのか、この世とあの世の座標のリンクはどうなっているのか。本当
にどれだけ移動しても時間がかからないのか?などなど現在の科学ではよく分かっ
ていないことが多々あるが、少なくても、人間はこの世とあの世を行き来してお
り、そしてそれを科学的に移動することを次元遷移と言い、これが可能になると、
距離の壁を乗り越えて、他の恒星系への移動が可能になるのである。つまり、幽
霊が解明されないことには、次元遷移の実現はあり得ないのであり、星間移動も
実現出来ないのである。
 概念として分かっていても、これを実現していくのは、いまこの世にいる若い
人々である。そう遠くない将来、地球人も自由に恒星系への移動が可能になるで
あろう。その時の概念的な内容をここで述べているのである。