買ったものはしばらくは手放せない

 まあ、子供みたいな性格なんですが、新しく買ったものは、しばらく持ち歩いていないとだめである。今だったら、先日買った三洋のDMX-C6と日本ビクターのGZ-MG77を常に持ち歩いている。「しばらく」というところがミソで、次第に興味がなくなると自分でもいつの間にか持ち歩くことを忘れて、部屋の片隅に置かれることになる。ちょっと前だったら、デジタル一眼レフを持ち歩いていたが、今はその大きさと、ビデオカメラに興味が移ってしまったため、部屋に置かれている。その前は、コンパクトデジカメだった・・・。
 さて、DMX-C6とGZ-MG77であるが、この間の出張にもしっかりと持っていった。DMX-C6はYシャツの胸ポケットにGZ-MG77は、仕事道具、着替えの入ったキャリングバッグ(これは当然空港では手荷物として航空会社に預けることになる)に入れるわけにもいかないので、それ専用の小さなキャリングバックを購入してそれにいれて肩にかけて持っていくことにした。この点では、明らかにDMX-C6のほうが長期出張には向いている。ほとんど意識することがない。(ただし、意識することが無いことがあだになって、空港のX線検査では、引っかかってしまった。GZ-MG77や、キーホルダー、小銭要れ、携帯電話はちゃんと我が身からはなしたのだが、胸ポケットに入れたDMX-C6はうっかりそのままだったのだ)。それくらい、手軽に持ち運びできるDMX-C6である。そして思い立ったらすぐにビデオ撮影ができる。これはやはり大きな利点である。
かたやGZ-MG77は、ビデオカメラの中ではコンパクトとはいえ、持ち運びにはどうしても意識せざるを得ない大きさである。ポケットにも入らない。録画方式は全く違うがDMX-C6を見てしまうと、このGZ-MG77の利点は一体なんだろうと思ってしまう。メディアの残量を機にせずに撮れるということだけか。撮っていて思うのはDMX-C6は手の疲れが少ない。GZ-MG77は、3、4分間も連続撮影をしていると手が疲れてしまう。あくまでもDMX-C6と比較しての話だが。また、親指一本でほとんどの操作が可能なDMX-C6に比べると、GZ-MG77は、撮影のON/OFFおよびズームは片手で可能だが、設定を変えようとすると、左手も必要になる。しかも、ファンクションのためのボタンが液晶パネル側のそれも本体と離れてた所についているために、ボタンを押すたびにビデオ全体が揺れてしまう傾向がある。撮影中はAF、明るさ補正などが可能であるが、画面を揺らすことなく設定を変えるには、かなりの慣れが必要である。GZ-MG77はもう少し操作性について考えてもらいたいところだ。画質に関しては、GZ-MG77が良い。DV画質のGZ-MG77に対してVHS標準モードくらすのDMX-C6。これだけは、GZ-MG77の圧勝ではあるが、操作性、携帯性などが圧倒的に優れているDMX-C6に比べこの画質だけで勝負はなかなかきついであろう。
 今回の出張では、撮影時間はDMX-C6は15分間にたいしてGZ-MG77の5分間で圧倒的にDMX-C6の使用時間が長かった。これが、コンサートや子供の運動会、発表会となるとまた変わってくるとは思うが。