SONY ネットワークウォークマンNW-A3000について

 発売からすでに1年がたってからの購入です。購入後、本体ファームウエアのアップデート、接続ソフトウエアのバージョンアップ(というか、新しいソフトウエアをソニーサイトからダウンロード)を行いました。というのも、本体の問題(発売当時は、MP3とATTRAC以外のフォーマットには対応していなかった)と、取込ソフトウエアの不具合(これに関しては、よく使う機能ですぐにエラーとなるなど、まともに使えないという評価が多い)がユーザーサイトで数多く報告されていたためです。ファームウエアのバージョンアップや、新しい取込ソフトウエアに関しては、インターネットに親しんでいる人であれば、難なく行うことができます。
 で、今のところ不具合による不満というのはありません。曲を取り込み現在(100曲程度?)、普通に聞けています。

 操作に関しては、再生中に「ホームメニュー表示」ボタンを押すと、5秒くらい待たされますが、おおむね、良好。ただし、操作反応が早い機種ではないと思います。
 またHDDということで、今まで使っていたメモリタイプとは違って取り扱いが慎重になりました。
 
 さて、ここからは、この機種を使いこなすために、買い揃えた物に対してのレビューです。
 
 本体には、ストラップ用の穴もないため、キャリングケースが必要となったのですが、純正品はすでに生産中止。で、市販品を求めることになるのですが、これが問題。この手のキャリングケースは、事実上アップルのiPod用なため、NW-A3000では、サイズ的に合わない(A3000の方が大きいため、入らない、きつい)。また、操作ボタン位置が合わないため、操作しにくい。特にボリュームボタンなど。じゃあ、リモコン操作を考えるが、対応リモコンは生産中止で事実上入手不能
 いまオーディオテクニカのキャリングケースに、はさみでボリューム用の穴を開けて、使用しています。(少ない予算では他に方法が見つからなかった)。
 
 主な用途は、会社まで車通勤のため、その中で聞くことになります。そのために、車のオーディオにこのA3000を接続したいのですが、結局選んだのがFMトランスミッタでした。同じソニーなら問題ないだろうとソニー製を購入しました。(約2,000円ほどでした)。しかし、これが出来がよくない。まず、音が悪い。AMラジオを聴いている様に、高音はでない。全体的にこもる。しかも、低音がひずむ。どうも、低音に無条件にブーストをかけている様な音なのです。これが、A3000のライン出力の音質なのか、FMトランスミッタの余計な?機能なのかは、確認できていませんが、とにかく、低音がブーストされ、ひどく歪ます。これは、出力をヘッドホンに切り替えて、本体の音量を変えることで低減されました。それと、良好に電波を飛ばすことが難しいことがわかりました。出力アンテナは、フレキシブルな1.5mほどの線です。しかし、この線を狭い車の中にどの様にはわすのか?室内の足元に這わせると、うまく電波が飛ばないようで、ノイズまみれの音になります。しかし、室内上部に線を這わせるのは、線の取り回しとか非常に手間がかかります。しかも、音が悪いことが、最初にわかってしまったので、そこまでしようという気になれません。結果的には、非常に不満が残っています。
 結果、NW-A3000自体には不満はないのですが、その取り回しに非常に不満が残るため、他の製品を購入しそうな感じです。