シャープ EL-5160J-X 誤差が・・

 単なる趣味で書いてますので、実用的にどうなのという話はまず置いておいて。

 この電卓精度が悪い。

I. 有名な tan(355/226)は、-7497264.149となり、正しくは、
-7497258.185なので、6桁目で誤差が発生しています。
II.∫(1-x^2)dx*4 をx範囲0〜1で積分は、3.141430249となり、これは5桁目で誤差が発生です。正解は3.141592654。

 手持ちのCASIOのfx-jp900は、
I. -7497258.44
II. 3.141592654

 fx-5800pは
I. -7497258.44
II. 3.141592654
となり、EL-5160J-Xほど誤差は発生していません。
 この関数電卓は現在(2015年2月)シャープではハイエンド関数電卓ですから、この誤差はちょっと意外です。
 ただし、計算速度はfx-jp900とさほど変わらない様で、早いほうだと思われます。?の積分は30秒近くかかる機種もありますから。

 この電卓、プログラマブルと謳ってますがこれには異議ありです。先のCASIOのfx-5800pはBASICもどきの言語でプログラムを記述可能です。
 当然プログラム内で条件判断で処理を分岐させることが可能です。
しかし、このシャープのEL-5160Jは、単に変数を含んだ数式を記憶できるに過ぎません。
 変数部分は、実行の度に、数字の入力を求められます。条件判断などはできません。

 プログラマブルと言うのであれば、条件分岐も含めてのプログラムが必須ではないでしょうか?
 また数式記憶機能であれば、fx-jp900にも付いております(CALC機能)。

 キー配置は慣れだと思いますが、√が2ndFキーの必要な裏キーとなっています。しかし、D1〜D4に機能を記憶することが可能です。 
 2ndF+√をD1に記憶させれば、今後はD1キーを押下すれば一発で√が実行されます。ショートカットキーの登録が可能なのです。むしろ、こっちの方が、特筆すべき機能だと思います。

 液晶は大きくはっきり見えて良好です。価格ですが、3,218円(amazon.jp、20150227)です。シャープにこだわりがないのであれば、CASIO FX-JP500-N 関数・機能500以上2,409円Canon F-789SG-SL¥ 1,836 あたりでも良いと思います。

FX-JP500はCASIOの最新関数電卓であり、特徴は高細度の液晶表示で日本語の表示が可能です(英数字は高細度でなくても良いですが、漢字交じりの日本語メニュー表示は分かりやすいです)。またF-789SGは内部演算が18桁と関数電卓の中では抜きん出ていますので、誤差を気にするのであればこっちが良いです。

 ただし演算速度はEL-5160にはかないません(?が30秒かかります)。